〒743-0061 山口県光市大字小周防2175
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【御詠歌】
慕ひきて 渓の御寺の尊さや
光明くまなき 法の月光
【縁 起】
光市北部に位置する笠野川と島田川のちょうど合流地点にある門前の家並みを抜け、参道を400m程上ったまさに「深山幽谷」の地に溪月院は門を構える。文安年中(1444-1449年頃)に龍文寺四世大庵須益禅師が開創したとされるが、創建当初は興廃を重ねていたという。その大庵禅師に学び、大本山永平寺でも重役を担い活躍された後、広島県廿日市市に洞雲寺を開いた金剛用兼禅師という禅僧がいる。その金剛禅師の弟子章山貺文禅師の住む延命院というお寺が溪月院の隣峰にあり、その弟子津翁道要禅師が老衰した章山禅師を補佐していた。荒廃する溪月院を見るに忍びなくなった津翁禅師が文正元(1466)年、師の許可を得て溪月院と延命院を合併し再興した。よって大庵禅師を開基に、開山章山禅師、二世中興津翁禅師となっている。再興以来は防州五刹、曹洞宗金剛派四道場の一寺として数十人の雲水が修行する禅林となり、明治二年の大火災に遭うまでは両本山のように「七堂伽藍」が建立されていたとも記録されている。
当院は大内・毛利両氏の篤い保護を受けており、特に毛利元就の陶晴賢攻めの際には当院を仮陣屋にして、須々万沼城を攻めたという。また大内氏より依頼を受け当院住職が雨乞いの祈祷を行ったその返礼として拝領した「三幅の掛軸」や如浄禅師、道元禅師らも説法の際に用い歴代の祖師方から脈々と受け継がれてきた「首山の竹篦」は寺宝として現在も大切に保管されている。さらに参道には金剛禅師に因んだ「金剛水」なる水も流れており、歴史を感じさせる趣のある佇まいとなっている
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【アクセス】
共交通機関…
山陽本線「光駅」からタクシーで15分
山陽本線「島田駅」からタクシーで8分(台数は少ない)
JR岩徳線「勝馬駅」からタクシーで5分
自家用車…
山陽自動車道「熊毛IC」をおりて右折。すぐの信号をさらに右折し、「八幡所」と書かれた信号の交差点を右折して400m進む。寺の看板に従って左折し700m突き当たり
駐車場
山門前に有(普通自動車20台駐車可)