【文覚上人の開基】
下関は本土の最先端に位置し、関門海峡を跨いで九州に接する。古くから大陸航路を結ぶ要港として栄えたところである。眼前にかの有名な巌流島が浮かぶ。往古は船島と呼ばれていたが、佐々木小次郎が宮本武蔵と闘い、破れた。彼の流儀である「巌流」から俗称したという。
東光寺は、市外の高台にある。
「下関市誌」には、-豊前田町にあり。昔は薬師堂として、新地町にあって真言宗。のち時宗となり、さらに貞享三年(1686)禅宗に改まり、宝永元年(1704)東光寺と称した。
寺伝によれば、正治元年(1199)高雄の文覚上人が開基した。江戸時代は萩本藩歴代の遙拝所であったが、享保五年(1720)現在地に移転したという。
【道順】
電車・バスの場合=JR山陽本線・下関駅下車、東へ徒歩十五分。海峡夢タワーの前を左へ二百メートル。
車の場合=中国自動車道・下関ICを下りて南(壇ノ浦方面)へ、国道九号線を右折し、下関警察署の向かって右手の市営駐車場(有料)に駐車、徒歩数分。寺周辺にもコインパーキングあり。山門の途中に寺駐車場普通車一〇台駐車可。